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理学療法士的 ハンドリングの極意

[ 2019年3月10日 ]

皆さまこんにちは!
岡田です!
少しずつ暖かくなってきましたね


さて遅くなりましたが、前回の火曜会のレポートです


理学療法士の黒田治彦先生による『理学療法士的ハンドリングの極意』でした!


ハンドリングという技術は、理学療法士さんにとってかなり重要なもので、非常に繊細な技術でした!



傷病者さんや脳性麻痺の方など、体が思うように動かせない方を、いかにして動かすかという、理学療法士さんならではのテクニックで、触れ方・圧力など、手のどの部分でどのように施すかは、対象者さんの様子を確認しながら慎重に行うのだそうです。



慎重さを欠くと、体が拒否反応を起こしてしまい、もうそのあとはリハビリにならないんだとか…
この繊細なハンドリングの技術を、さらに緻密にしたのが、黒田先生のハンドリング!


掌、指にはそれぞれ役割があり、
掌…包む
親指…支える
人差し指…ガイド(コントロール)
中指…リズム(コントロール)
薬指…治療(グリップ)
小指…治療(グリップ)


例えば誰かにマッサージをするとき、私は親指でグイグイ押していましたが、この指の役割からすると、まず掌で包見込むようにして親指で支えながら、中指で押すのが理想的な押し方ということです



しかし、我々は無意識のうちに、指を使い分けいて、知らぬ間に実施しています。
誰かを指すときは、人差し指。
脈を取るときは、人差し指で探して中指で脈拍を取る。
私の場合だと、スマホを触るときは中指。ファンデーションを塗りこむ時は中指・薬指を無意識に使っています


ではどうやって自分の意思では立てない人を立たせたり、歩かせたりするのでしょう?
まずは、対象者さんに不快感を感じさせないことが大切だそうで、触れる以前に、自分自身を整え、声色をコントロールしたり、心の中で暖色系の色をイメージすることで、相手との見えない距離感を縮め、短時間で信頼関係を築くことができ、やっと触れることが出来ます
しかし触れ方によっては、拒否されてしまいます。体には皮膚層・軟部組織層・筋膜があります。皮膚層に刺激を与えると、なんとなく引きつった感覚があり、体は拒否してしまうのですが、筋膜まで伝わるように刺激すると、自然と拒否がなくなります。さらに歩かせたい方向と逆方向に刺激を与えてから、先程と同じことをすると、不思議なことに体が勝手に前に進むのを感じました!
これは脳にウソの刺激を与えることで、逆方向への反射を利用しているとのことでした!
これぞハンドリングの極意!!


非常に興味深い内容でしたので、このワークショップ、同じ内容でもう一度して頂きたい!!!


ぜひ皆さまにも体験して頂きたいです!!
黒田先生、ありがとうございました

TAP研究会(17)

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